
「変なところに日焼けの跡ができている」
「シミなるから日焼けをしたくない」
「日焼けに失敗して恥ずかしい」
そういった人にとって、日焼けを何としてでもきれいに戻したいもの。
肌を早く元に戻す方法はあるのでしょうか?
そこで今回は「日焼けした肌を早く戻す方法は?/どれくらいの期間がかかるの?」についてお話ししたいと思います。
黒くなる日焼け、赤くなる日焼け
日焼けは、紫外線を浴びることで肌に色がつきます。
日焼けには、赤くなる日焼けと、黒くなる日焼けがあります。
赤くなる日焼けは、紫外線によって皮膚が炎症を起こすため肌が赤くなります。
黒くなる日焼けは、紫外線によってできるメラニンという色素が肌の色を黒くします。
日焼けで肌が赤くなるのは、サンバーンと呼ばれ短時間でなります。
日焼けで肌が黒くなるのは、サンタンと呼ばれ数日後にやってきます。
日焼けをしている期間
赤くなる日焼け
紫外線を浴びると、皮膚は炎症を起こし、やけどのような状態になります。
肌が赤く見えるのは、皮膚の中の血管が広がり、血液の量が多くなるためです。
軽い日焼けであれば、2、3日程で炎症が治まり、赤みは引いていきます。
ただ、痛みが強いときには、1週間ほど赤みが引かない場合があります。
黒くなる日焼け
紫外線から体の細胞を守るためにできるのが、メラニンという色素です。
メラニン色素は褐色で、やや黒みを帯びた濃い茶色です。
肌が黒く見えるのは、メラニン色素が皮膚を通して見えるからです。
メラニン色素は、表皮という層の一番奥で作られます。
そこでできたメラニン色素は、皮膚の細胞とともに表面に押し上げられ、最後はアカ(角質)となって一緒にはがれ落ちます。
皮膚の細胞は約28日周期で入れ替わるといわれていますので、1か月ほどで元の肌の色に戻ってきます。
日焼けを戻す方法
赤くなる日焼け
紫外線で赤くなった日焼けは、ヒリヒリとした痛み、水ぶくれがともなったりします。
処置を怠るとシミになったり、ひどい場合は皮膚がんになったりする恐れもあります。
程度の差はありますが、肌がやけどをしている状態です。
ですから、急いで炎症をおさえることが大切です。
大切なのは、「冷やす」と「保水」です。
- 冷たいタオル、氷や保冷剤を入れた袋を肌に当て、ほてりが落ち着くまで冷やします
- 肌が乾燥しやすくなるので、保湿力がある化粧水でしっかり保水をします
- 肌の水分を逃がさないようにするため、乳液やクリームで乾燥を防ぎます
黒くなる日焼け
黒くなった肌を戻すには、表皮の奥でできたメラニン色素を皮膚の外側に出すことです。
皮膚細胞の新陳代謝が乱れていると、細胞の入れ替わりが遅くなり、メラニン色素が皮膚の外側に排出しにくくなります。
つまり、黒くなった肌が元に戻るのに、正常なとき(約28日)に比べて時間がかかってしまうということです。
また、新陳代謝の乱れは、色素沈着を起こしやすく肌に色が残ったり、シミになりやすくなったりします。
大切なのは、「皮膚の新陳代謝の活性化」と「メラニン色素の還元」です。
- ビタミンA 古くなった角質を剥がれ落とす作用があります
- ビタミンC 還元といってメラニン色素を無色にし、沈着を防ぐ作用があります
- ビタミンE 血液の流れを良くし、新陳代謝を高める手助けをしてくれます
まとめ
日焼けは紫外線の影響によるものですので、日焼けの予防をすることが大切です。
しかし、日焼け対策を行ってはいても、日焼けをしてしまう場合もあります。
子どもの頃は日焼けをしても、すぐに、しかも、きれいに元の肌に戻っていきます。
子どもは肌の新陳代謝はもちろん、体全体の新陳代謝もいいからです。
年を重ねるにつれて、体全体の新陳代謝が衰えていくため、どうしても日焼けの戻りが遅くなってしまいます。
日焼けしてしまった肌を早く元に戻したいときは、肌のみならず、体全体の状態を良くすることが何より重要です。
日焼けは直接肌への対策だけではなく、体全体の代謝を意識して、日ごろから体の内側からの対策をしていきましょう。